「情報」のもつ怖さと、面白さ。

この週末は、まさに ”異国情緒” に触れる週末だった。
 
ブログ「古今東西、好奇心の旅。」を運営している
お友達の あやちゃん による、昨年のイラン旅の報告会。
(あやちゃんのブログはこちら:古今東西、好奇心の旅。
 
題して
「旅して感じたイランの魅力と、物事を自分の目で捉える大切さ」
 
物事を自分の目で捉える大切さ。
あやちゃんは、これを地に足つけて実践している人。
 
そのことは、彼女のブログを見ていただければ一目瞭然だ。
 
まさに ”自分軸” のお手本にしたい人。
そんな人が「自分の目で見て、感じてきたイランの魅力」。
聞いて、感じてみたいと思い、イベントを訪れた。
 

いきなり覆される、「イランという国」のイメージ

イランと聞けば、どうしても思い浮かべるのが
 
”戦争” のイメージ。
 
平和とは程遠く、危険で、破壊的なイメージを持つ。
 
そんなイメージを抱え参加したイベントの冒頭で見た動画が、これ。

衝撃的だった。
 


 
動画のタイトルは ”DON'T GO TO IRAN” 。
  
しかし、この動画に描かれているのは、これまでのイメージ、そして動画のタイトルとは、真逆の世界だ。

 
平和的で、穏やか且つ友好的な人々。 
破壊的どころか、美しい文化が生活と溶け合っている様子。
 
動画内に置かれた文字メッセージも、ある種の皮肉といったところか。
 
そして、思った。
「まだ自分の知らない、色々なものの見方がありそうだ。」  
そんな思いを持った状態で、今度はそのイランを旅した あやちゃん の目線で、話が進んでいく。

一つの視点:旅行者からみた ”イラン” とは

・2016年のNational Geographic誌で「世界の魅力的な観光先」に選出。19の世界遺産を持つ。
・バックパッカーに人気で「人がとても親切な国」。
・料理が美味しくてヘルシー。
・水や緑が豊か。
・物価が安く、治安がいい。
 
どれもこれも、これまでのイメージと違う。
そして、あやちゃんから飛び出す旅の話や、写真もまた、これまでの自分の持っていたイメージを覆すものばかり。
 
興味深い。

イランの歴史像に、触れる

あやちゃんの話してくれたイランの歴史から、自分なりに感じた歴史像がある。
 
それは、古代メソポタミアの時代、はたまたペルシャといわれた時代から変わらない流れの姿だ。
 
絶えまない国家間の介入や衝突。
そして、それに伴う異文化との接触・流入による文明の代謝。
これらによって、自国のアイデンティティを常に変化の渦に晒しながら、均衡を保ってきた国。
 
絶えず変化に対応する、柔軟性をもった国でもある。
 
そして今もまた、欧米の経済制裁を始め、国体維持の新たな混迷期にあるようだ。
 
そんな中でもイラクの人たちはたくましく、美しく生きている。
そんな姿を、あやちゃんは話し、映像や写真でも見せてくれた。

”一人の旅行者” が感じてきた、イラン。

とにかく圧巻なのは、街並みや聖地、その他建物、生活空間の美しさだった。
 
国全体が、美しい彩色と幾何学模様で溢れている。
建物の輪郭も、美しい直線、曲線を描く。
 
そして、イランの人たちの話も面白かった。
皆、観光客に親切なのだ。
 
例えば、観光客に現地料理の食べ方を教えてくれる、通りすがりの気さくなお姉さんの動画。
親切に教えてくれたかと思えば、にこやかに去っていく。
 
その一方で物品の値切りがまったく出来ない、頑固な所もあったり(笑)。
 
なのに、お金を払おうとすると「タダでいいよ」とかいうらしく。
それもまたフェイクで、「いやいや、払います」「いや、いいから」のやり取りを何度かやり
そのうえで最終的に払わなきゃいけない、という面倒臭さもあったりするらしく(笑)。
 
そんな国の経済生活は、というと。
法定通貨リアルと、現地通貨トマーンが併存する複雑怪奇さ。
その換算の怪しさや、それゆえのボッタクリを防ぐための目安になる換算アプリの存在など。
 
聞いていて、面白い。
 
  
そして、国の治安の良さ。
 
イスファハンの「王の広場」では、夜も子供が出歩いている。
 
そういった聖地を、観光や自国民流出を防ぐために国産化し、ときには外周を増築したりもしてしまう寛容さもある。
 
その一方で、「風紀警察」が女性のヒジャブ(布のフード)を始めとした服装や、男女交際を取り締まる様子。
でもその風紀警察の居場所を通知するアプリとのイタチゴッコもあったり(笑)。
 
はたまた、観光客にも「有料ガイド」と称した「見張り役」が付く緊張感と、ある種の安心感。
 
古代の遺跡などを、間近で見れる凄さ。
 
・・・こうして、あやちゃんが

旅して感じた、イランの魅力。

 
・・・たくさんたくさん話してくれて、見せてもらえた。
どれもこれも興味深く、あっという間のイベントだった。
 
そして、これ以外にも、目の前でペルシアンダンスや、
このイベントでお友達になった Myoon さんによるベリーダンスも披露された。


※こちらの写真は、ブログやクラウドファンディングのコンサル、ライター等で活躍されている橋本 憲太郎(kentaro“RAMBO”hashimoto)よりお借りしました。ありがとうございます!
 ○橋本 憲太郎さんのHPはこちら↓
 はしもとんの伝え方
 
直接自分の目で見て感じる、異文化...どちらも素晴らしかった。
ちなみにMyoonさんは、ベリーダンサーや通訳など多彩な顔を持ち、活躍されている方。
(MyoonさんのHP:ベリーダンスカルチャーと役立つ情報が満載!寛容性に魅せられて。Myoon.asia
 
そして忘れてはならないのが、イベントの、もう一つのテーマ。

物事を ”自分の目” で捉える、大切さ。

それを伝えるために最後に用意されていたのが、この画像のスライドだった。

自分の目で、イランという ”世界” を捉えてきたあやちゃんだからこその、説得力だと思う。
特に「その情報がどの背景から誰の視点でどんな意図で発信されたものかを考える」ということの大切さ。
 
 
・・・今回こうして一人の旅行者の目線から ”一粒のイランの見方” を提案し、見せてもらえたことで、実感できた。
    
「情報」というものには、その「発信者の価値観」が反映されたもかもしれない、という可能性。
でも、それを「自分の目で捉える力」を養うことができれば、その「情報」も、より味わい深いものになる。
 
そのためには、自分がただ物事の ”入り口” の前に、ただ立つだけでは十分でないのだ。

”一つの視点だけでわかった気になっていた” ことに気づけたなら、また別の見方がないか、自分で確かめてみる。
”どうせ自分には” なんて言わずに、自分の感覚を、信じてみる。
 
入り口というのは、ただ前に立つためのものでなく。
そこから入って、その向こう側へ行くためのもの。
 
それがかなわないなら、せめてその扉を開け、中をのぞいてみる。
 
・・・今回のイベントのおかげで、自分はあやちゃんの旅を通じ、イランという国に関する ”新たな一粒の入り口” を開け、中をのぞくことができた。
 
こうして、イランの魅力と同時に、そんな学びも吸収した週末だった。
 
 
そしてこのイベントの前日には、同じくあやちゃん主催で
ペルシャ家庭料理を振る舞うイベントもあり、楽しい時間を過ごした。
 
その料理は、とても美味しかった。
...そしてその味は、このイベントで垣間見たイランの人々の如く
 
「スパイスやハーブを用いつつも、優しい味」だった。
 

DON'T GO TO IRAN.

 
...この2日間を終える頃には、その意味がすっかり様変わり。
 
「イランには、行くな。
・・・行けば、その素晴らしさにハマってしまうから」。  
 
 
--- 
最後に、あやちゃんはじめ、この2日間のイベント運営に携わった全ての皆様に、感謝。
 
 
 
おしまい。
 
○「古今東西、好奇心の旅。」
↓イラン旅に関する参考リンクはこちら↓
【旅】イランの何がそんなに面白いんだと思う人へ〜イラン取説〜
2017年11月イラン渡航準備〜ビザ取得編〜
2017年11月イラン渡航準備〜インターネット・アプリ編〜

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