心身強制終了までも ”無かったことにする” ための、最後の戦い

東京に帰ってからの自分は。
 
毎日、ただ泣いていた。また、呼吸が苦しくて、動くのも一苦労だった。
 
「自分さえ立ち直れば、また周りに喜んでもらえるのに」
「こんな訳の分からないことで会社を休むわけにいかないのに」
「自分が向こうへ行った使命を、果たさなければならないのに」
 
ただただ、自分を責めた。
自分さえ戻れば、と、責めては泣く。その繰り返し。
 
両親も自分に親身になって、そんな自分が立ち直るため
今後についてアドバイスを沢山してくれた。
 
でも、殆どは「辛く考えるな、状況をそういうものだと受け入れろ」というものだった...と思う。
 
何だろう。内容はほとんど覚えてない。この時期の記憶が、ほとんどない。
 
今思えば、そんなアドバイスは、潜在意識が「そうやって、また自分を見失うのは
もういやだ!」と拒否していたんだと思う。

最後の戦いの果てに悟る、「心と体の正直さ」

そんな「これまでの自分とのラストバトル」の果てに、ある本音が、浮かび上がってきた。
 
残念ながら、浮かび上がってきて、しまった。
 
「もう、やり直したい」
 
この言葉が図らずも浮かんだ、まさにその瞬間だった。
 
みぞおちのあたりが、どんどん暖かくなっていく。ポカポカしてくる。
 
呼吸も、嘘のように、随分楽になっていった。
 
もう、気づくしかなかった。
 
「あぁ、これが自分の本音なんだ」
 
これは理屈なんかよりずっと、強力な説得力を帯びていた。
 
だって、今まさに自分が、否応なく、感じてしまっているのだから。
 
これ以上の説得力は、無い。
 
心身が本来持っている、自分への正直さ。ひたむきさ。
ようやく、理屈抜きで、悟った。
 
こうして自分は、本当の自分に全面降伏した。
 
 
 
続く。

 

おすすめの記事