
LPL養成講座第12期、船出。
3月から受講を開始したビリーフリセット®カウンセリング講座(BRC)。
カウンセラーであり、音楽家としてもご活躍の大塚あやこ さん の独自メソッド、ビリーフリセット®を学び、カウンセラー、ないしカウンセリングパーソンを育成する講座だ。
そして、今月からもう一つの学びを開始。
その大塚あやこさんの師匠でもあり、カウンセラー&セラピストのほか、作家として著書も出されている岡部明美さん(あけみちゃん)の長期講座、LPL養成講座だ。
岡部明美 プロフィール
岡部明美公式ブログ:POWER OF BEING
LPLとは「ラビング・プレゼンス・リーダーシップ」の略。
「ラビング・プレゼンス」とは、いうなれば存在レベルの愛を持って人に寄り添う心のあり方。
そして「リーダーシップ」に込められたものは、いわゆる「牽引・統率」の次元だけを意味するのではない。
その人その人の特性、輝きから表れる「この世界に作用する本質的な力そのもの」というような、もっと広義ものだ。
そんな人材を養成する講座に集うのは、現役のカウンセラー・セラピストや、それを目指す方といった
直接的な「対人援助職」だけではない。
今や「人間(関係)力」「面談力」などを養成したい、といった企業の社長の方も多く集い、そんな方々が一体となった”学びの輪”は豊かな多様性を持っている。
そして、その学びの内容はカウンセリングやセラピーといった要素を包含しつつも
その本質は自分だけではない人生や世界、命そのもの、そしてそれらの「つながり」を輝かせて生きる一員を
志していくための、深く豊かな学びだ。
先ずは「自分を癒やし、自分に帰る旅」へ
この世界は、自分の中にある。
「自分の中にある世界」を投影して見ているのが、この世界だ。
個人でも。また組織でも。
相手が、世界が変わってくれず、いつも同じ人間関係のストーリーを繰り返してしまう。
どうしても同じ「人生の課題」が、役者と舞台だけを変え、やってくる。
それは、その製造元である「自分の中にある世界」に対する「心のあり方」が整っていないから。
だから先ずは、カウンセリング・セラピースキルを学びながら、その「心のあり方」を整えていく。
同じストーリーの製造元であるシャドウ、過去の傷や”未完了の感情”を癒やして(クリーニング)いく。
そしてまた、そこにあった囚われ・思い込み・信じ込みを解放(クリアリング)する。
受講生同士の自主トレにより、スキル向上と共に心を整えていくのだ。
そしてそこには「本気の自己開示」と「愛のまなざし」を循環させていく必要がある。
第1講は、カウンセリング・セラピースキルはもちろん、そのための基本的な心構えや、LPLの根底に流れるイデオロギーを中心に学んだ。
そして実際の傾聴ワーク、認定セラピストによるセッションといった「体験・体感レベルの学び」もふんだんに実施された。
いきなりにして、深く豊かな、学び。
それはもはや「人生全般」に及ぶ学びだった。
自分の「からだ」へ還るために
カウンセリング・セラピースキルの学びも充分濃厚であったけれど
個人的に印象的なワークは、お互いの「からだ」に触れ、感じるペアワークだった。
自分の疲れや不調を感じる部位に、まずは”自分の”手を優しく当てる。ないしは、軽く叩いたり、さすったり。
文字通りの ”手当て” だ。
今度はペアを組んだ相手に、同じことを「やってもらう」・・・その時だった。
そのペアの ”手当て” は、自分で自分に「優しく手当てした」以上に
優しかった。
そして、今度は自分が、相手に同じことを、やってあげる。
すると、無意識にその「相手にやってあげる時の手当て」もまた、自分にやってあげるときよりも優しく当てていることに気づいた。
こんな素朴なワークに。
・・・衝撃と、そして「ある問い」が立った。
自分はなぜ、人に自分がやってもらうのと同じように。
自分はなぜ、自分が人にやってあげるのと同じように。
自分で自分に、優しくしてあげられないのだろう。
それを感覚レベルで迫られたことが、とても衝撃だった。
今度はお互いに体の上から下まで、マッサージのように叩き合うボディ・タッピング。
ここでは相手に気持ちのいい強さをオーダーし、その感触・感想(心地よいこと)を言葉で伝えていく。
ここで改めて実感したことは「やってもらうこと」の心地よさ、喜びだ。
とかく他人軸で「やってあげるべき」+「受取拒否」をやってばかりだと、忘れがちな感覚だ。
そしてそれは、「すでにやってもらっている沢山のこと」を通り過ぎている可能性もまた示唆している。
このワーク中の自分は、早く相手に「ありがとう!」って伝えたくてウズウズした。
こんな嬉しい感じも久々だったかもしれない。
ちゃんとオーダーすること、ちゃんと受け取ることの大切さを、直感的に体験できた。
そして、同時に思っていたこと。それは
「もう自分のアタマは、いいかげん”疲れて”しまっている」ということ。
今までずっと、アタマばかりで物事を解決する「思考偏重」の生き方だったことが、最近になってようやく腑に落ち始めた。
そしてさらに、今回の「”からだ” に還る」かの如きワークを体感し、自分自身が「思考偏重」から
”体感や体験、心や肚とつながるバランス” に回帰したがっているのを感じたのだった。
「自分に還る」プロセスを信頼するために
このLPLの学びにおいて、あけみちゃんがそのキャリアの中で体系化した「援助の4つの領域」とそのプロセスの順序を表す図解に、圧倒された。
①:今の自分を苦しめ、頭・心・肚を”分離”させている原因についての「自己探求・傷の癒やし・囚われの解放」。
②:そうやって”闇が晴れた”上で「実は既に大丈夫だったこれまで」を思い出し、過去を陽転させる「人生の再編集」。
③:そして「過去を過去に置いてくる」とともに、再び動き出した「自分の内側の答え・エネルギー」から導き出される「ミッションやヴィジョン」を生き出すステップ。
④:そして最後は、そんな「丸ごとの自分で生きる」ための不安、ストーリーからも解き放たれ、もはや自分という”器”からも自由な境地でこの世界を生きる ”目醒め”、「ライトワーク」の世界。
この「自分の生命力を取り戻し、自分を生きる」ためのプロセスに圧倒されるとともに、気づきが降りる。
あぁ、自分の心は また①②をすっ飛ばして③へ急ごうとしてる・・・
そうやって「自分じゃない何かのエンジン」で走り続けたから燃え尽きたのに・・・
そしてまた気づく。
・・・自分はそうやって「他人軸エンジン」で動いてきたあまり、
①②のステップを踏むことで出てくる「自分の中にある答え」の存在自体とそれが持つ力というものを
まだ信じ切っていない部分がある。
・・・ということは、それをはっきりと実感するためにこそ、自分には①②が必要なのだ。
焦らずやっていくしかない。
今の「プロセスは完璧」であること。これまでの全てが統合される道が、あるということ。
それを信じて、進むのだ。
自分は世界。世界は自分。そしてそれは ”ひとつ”
LPLの持つイデオロギー、世界観に触れていると、こんな事を思うようになった。
自分が世界である、ということ。
世界が自分である、ということ。
そしてそれは、ひとつである。
自分と他者、世界の境界線(バウンダリ)を取り戻していくほど、おそらくは。
それと一見逆進するかのように、実はその全体はつながっている、という視座に立てるようになるのではないだろうか。
LPLの学びには、そんな境地が待っているのではないか。
・・・だとしたら。
そうなのだとしたら・・・
視座を”この世界”まで高めてみると
あなたは、その一部を担当しているのだ。
そして、その ”あなたを生きる” 担当者は、他の誰でもない ”あなた” だ。
そしてそれは、”あなた” 以外が担当することが、絶対に出来ない。
だからこそ、”この世界” をよりよく、大切なものにするためには。
”あなた” は、その唯一無二の担当先である ”あなた” を、何よりもまず大切にしなければならないのだ。
”あなた” が ”あなた” を、真っ先に優しくすること。
”あなた” が ”あなた” を、真っすぐに手がけること。
これこそが ”この世界” のために要請された ”再優先事項” なのだ。
世界は、あなた。
だから、そのあなたを大切にすることはもともと、世界を大切にすること。
あなたは、世界。
だから、その世界から借りる力はもともと、あなたの力。
もともと、ひとつ。
だから共に、目覚めよう。
もともと ”ひとつ” だった世界に、忘れかけていた ”あなた” の魂を、命の力を、思い出して。
還るんだ。
智慧と論理の実践的学び、金剛界 BRC。
慈悲と受容の実践的学び、胎蔵界 LPL。
こころの教え。魂の教え。いのちの教え。
自分と世界を結んでいる、一粒の真実。
・・・それを放射する ”学びの両界曼荼羅” が、ここに揃い踏みとなった。
そして「旅」はつづく。