
終わりと、始まりと
LPL(ラヴィング プレゼンス リーダーシップ)養成講座。
カウンセラー&セラピストのほか、作家として著書も出されている岡部明美さん(あけみちゃん)のライフワークともいうべき長期講座だ。
カウンセラーやセラピストを志す人は勿論のこと、「やり方=Doing」だけではどうにもならない人生の分岐点に立ち 自己探求したい人や、カウンセリングマインドを持った”カウンセリングパーソン” として社員や自分と向き合いたい経営者なども集う、人気の講座だ。
岡部明美 プロフィール
岡部明美公式ブログ:POWER OF BEING
7ヶ月に渡るこの ”旅” も、とうとう最終講となった。
旅路の果てに
これまでの学びの、集大成。
それは、これまでの「Being=心の在り方を整える」プロセスを土台にして
これから目指していく生き方、その”人生の樹”を発表しあう場となった。
わたしたちは、この「からだ」があり、「限られた命」があって、生きている。
だから、このからだと命を使って、Doingしていくことは避けられないのだ。
だからこそ、そのDoingを「持続可能なエンジン」で過ごせるよう、Beingを整えることが大切だったのだ。
そんな受講生の仲間たちが育てていく、人生の樹。
・・・その一本一本は、まさに「魂の映写機」だった。
素晴らしかった。
クリスタルボウル演奏での、体験
講座内のプログラムとして、今回は伊藤マナさん・ヒロさんご夫婦によるクリスタルボウル演奏を体験。
名古屋を拠点として Heart Creation を運営され、このLPL講座でも認定セラピスト(マナさん)としてグループリーダーをつとめるなど
この講座を支えてくださっているお二人です。
Heart Creation (Mana &HIRO) - Heart Creation Jimdoページ
クリスタルボウル演奏を体験するのは、2度目。
最初は、カウンセラー根本裕幸さんの福岡リトリートセミナーでの根本理加さんによる演奏。
そして今回は二人での演奏ということでボウルの数も更に多く、非常に重厚な音と波動に包まれる体験をした。
演奏前に「できれば横たわってほしい。寝てしまってもいい。そして、その周りの寝息さえも、楽器のように感じて」ということで
みんな横たわり・・・演奏が始まった。
圧倒的な、そして重厚な波動のベールが、その場を包んだ。
耳で聴き、細胞で聴き、からだで浴びる・・・音を超えた、何か。
途端に周囲から、寝息やいびきが、漏れ始めた。
それすらも、楽器のように、この場のアンサンブルとして、聴いていると・・・
自分の意識もまた、眠りに向かっていった。
そして、その時だった。
なぜだろう。
・・・意識が眠りについたことを、ただ見ている自分が、自分の中にいる。
いまここのすべてを、ただ観ている自分。
何だろう。
誰なんだろう。
・・・
「意識」が眠りに就くと・・・「存在」が、覚醒める。
意識が眠りに就くと、存在が覚醒める。
・・・「観照者である私」が持っていた言葉は、これだった。
すべてをただ観ている、わたし。
わたしはもはや、わたしが人間であるかどうかすら超えて、ただのいのちとして、ここにいる。
この地球という球体のどこかで、互いがただ、生きている。
いまこの時に眠るものと、いまこの時に覚醒めるものとが、ただこの時を、生きている。
すべてをただ観ている、わたし。
観照者である私が観ている世界は、ただ「生きるというアンサンブル」だった。
・・・今まで観たことのない世界が、そして「これこそが真実だ」と言い切ってもいい世界が、そこにあった。
くらしのなかでの「通常の睡眠状態」というのはきっと、「意識の私」も「観照者の私」も、共に眠りに就いているのだろう。
それがクリスタルボウルの音、鳴動、波動によって「意識の私」だけが眠り・・・
「観照者の私」だけが覚醒めている状態に、入ったのだと思う。
そして、「それは在る種の ”覚醒体験” なのだ」と、マナさんにも あけみちゃんにも言われた。
実は1時間ほどだったというその演奏後の余韻を引き継ぎ、そのまま座して瞑想へ。
再び目覚めた「意識の私」は、正に「空(くう)」のようだった。
目を閉じる。
再び、先程の「あの感覚」に・・・入っていく。
閉じたはずの眼、そしてその暗闇から・・・次第に、また「世界の景色」が、入り込んでくる。
「観照者の私」は、自然と・・・
”半眼” に、なっていた。
・・・そのことを、観照していた。
そして、この「半眼」のまま、世界への視界が圧倒的に開けて、わたしはそのなかに・・・溶け込んでいった。
とにかく、振り返ってみれば・・・不思議な不思議な体験だった。
「存在が」生き合う、「存在で」生き合う
それぞれが育てていく、人生の樹。
そして、クリスタルボウルの体験。
これまで体験し、学んできた、様々なワーク。
・・・これらから受け取ったメッセージを、敢えて一言で言うなら・・・
「生き合う」。
わたしたちは、その「存在」によって、「生き合って」いる。
今も、過去も、未来も。
今”からだ”がある存在も、今は”からだ”が無い存在も。
・・・すべての「存在」が、生き合っている。
人と人。
・・・それは支え合ったり、励まし合ったり、伝え合ったりする以前から・・・
すでに、「生き合っている」のだ。
「あなたは存在するだけで価値がある」と、ある人は、またある本は言う。
・・・それはきっと、あなたがその「存在」によって、この世界の全てと、全ての存在と・・・「生き合っている」からなのだと思う。
そう魂から、思い至ったのならば。
・・・この「存在で」、どう生き合おうか。
・・・そんなことを思い始めるのが、人間なのではないだろうか。
LPL講座はまさに、そんな「人間観」の学びだった。
愛のもつれを紐解き、愛のゆくえを示し、愛に目覚める。
悲しみすら祝福し、辛苦の雨でさえも その水たまりに足踏みを刻んで、共に踊る。
人生を神妙にしすぎることなく、「これでいいのだ」と、楽しんでみせる。
存在が生き合うこの世界で 人生の樹が、林となり、森となって・・・全体となっていく。
ラビング・プレゼンス・リーダーシップ講座。
・・・7編の叙情詩、叙事詩が、ここで一つの区切りを迎える。
そして、この世界の中であなたが担当することとなった ”あなた” という存在の旅が、ここからまた始まるのだ。
講師・ファシリテーターの、あけみちゃん。
主催・事務局・GLなど、多岐にわたりこの講座を支えてくださった皆様。
そして、共にこの ”旅” を歩んできた、仲間の皆様。
ほんとうに、ありがとうございました。
おしまい。